Vol.7 2006年1月 新商品情報
ペットニュース

こんな方にインタビュー

聞き手
そらもね代表 村田 真弥子


岡野あつこ
離婚カウンセラーとして夫婦間のつらい出来事や悩みに相談にのってきた岡野あつこさんにお聞きしました。
公式ページカラットクラブ 離婚相談救急隊

 ペットが夫婦にとって、かけがえのない存在になっている例もあると思いますが。
 夫婦でよく話し合うというのは大事だし、夫婦それぞれ自分本位になりがちだから、いろいろ反省することはあるんだろうけど、人間ってすぐには変えられないですよね。そんなとき、ペットを通してコミュケーションをとるというのはひとつの工夫だと思いますね。
 例えば女性はやさしくされればうれしいという特質があるから、ペットで流れが変えられるということがあります。愛情表現が下手な無骨な男性でも、犬や猫を前にするとものすごく目尻が下がっちゃう人とかもいるじゃないですか。
 でも相談の中で、「もっと相手に優しく接してみてください」って言ったって、そんな簡単にはできない。その点、ペットを介して間接的に会話をするなら、同じことを言っても角が立ちませんから。例えば「飯はまだかっ」と言うより「お腹空いたよなぁ、お母さん早く食べさせてくれないかねぇ」とペットに向かっていたずらっぽく言う。言われた方も、そこで「私だって、ちゃんとやってるわよっ」「何でペットにだけ優しいのよ」とムキになって言い返さないで、同じようにペットに向かって「私にはそんな優しい言い方してくれたことないのにねぇ〜」みたいに。そうすると、随分やわらかいコミュニケーションになるじゃないですか。そこで相手の言いたいメッセージがそれとなく聞こえてくるんですよね。「ペットに言ってるんだから」って言えば、まぁ角の立ちようもありませんものね。それは大いにありだと思いますよ。

 逆にペットがかわいそうな場合もありますね。
 うまくペットを二人の間に入れる工夫も必要ですよね。
ムリヤリじゃなく、自然な形でペットをワンクッションにしてあげないと。お互いにとって潤滑油にならなければ、ペットもいい迷惑でしょ(笑)。ビリヤードのようにストレートでは入らなくても角度を変えると入るように、直接だと余計なことまで言っちゃいそうな自分の気持ちを上手に伝えるためにペットを介するっていうのをわかってないとね。
あ、あと相性をペットに選んでもらうのもありだわね。「この子が懐いたから、あなたは合格よ」みたいな(笑)。

 失敗談もあるんですか。
 ”ペットが好き”っという度合いの違いというか。「ペットと私とどっちが大事なの」って言われると咄嗟に「ネコっ」て言っちゃう場合もあるし、可愛がり方やしつけ方法で食い違ったり、相手が路頭に迷う心配より、ペットが捨てられる方が心配だったり。
そんなふうに、ペットが”かすがい”にならない場合もありますよ。私なんか、結婚当時チワワを飼っていたんだけど、今思えばペットはダンナに懐いていなかったわね。しかも、ダンナも犬にライバル心燃やしちゃったりして。あ、そうか、だから別れちゃったんだ、きっと(笑)。

 1月22日は「いい夫婦の日」だそうですね。
 お互いの努力がなければ、いい夫婦関係は築けませんから、そういう特別な日があるからということではなく、ほんとうに日ごろの積み重ねですよね。あれ?11.22はワンワン、ニャンニャンになるわね。”犬猫の日”だっていいんじゃない! ペットは今や、人間と同等の存在でしょ。だから、「“ワンニャン一緒でいい夫婦”の日」っていうの、どうお。

 失敗しない結婚の秘訣は?
 すごく個人的な話で言えば、さっき話した元ダンナの件もそうなんですけど、下手な見る目のない仲人に頼むより、ペットに選んでもらう方がいいかも知れないってこと(笑)。別れてから気づくんだけど、 ペットは勘が鋭いのかしら、振り返ると今までの恋愛でも"あの人とは結婚しても上手くいったかもしれないなぁ"と思い出される相手には、ペットも最初から本当に懐いてましたよねぇ。逆のタイプの人には最後まで懐かずじまい。一緒になるときはペットも家族の一員ですからね。迷ったらペットにも見てもらった方がいいかも。子供がなつくかどうかっていうことより、もっと動物的なカンに頼った方が、相性はわかるかもしれない。

 岡野あつこの元気日記読ませていただきましたが、本当にパワフルな方ですね。
 毎日ほんとにいろいろな人に出会います。それも元気の源かな。結局人が好きなんでしょうね。 でも、日程が混んじゃってストレスになるときもありますよ。ストレスを貯めないコツは、やっぱり人にしゃべっちゃうことかな。スタッフつかまえてあれこれ言うもんだから社員はかわいそう(笑)。
        

 これからやってみたい面白いことは?
 やっぱり再婚でしょ(笑)。カウンセラーという職業をやっているんだから、再婚も経験しなくちゃね。16年前から「カラットパーティ(バツイチお見合いパーティ)」というのをやっているんですけど、もっといろいろな形で、参加しやすく、楽しいイベントをやりたいですね。動物好きなバツイチさんも多いから、そんな人が楽しめる企画などもいいですよね。
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