Vol.1 2005年10月 新商品情報
ペットニュース


こんな方にインタビュー
インタビュー
そらもね代表 村田 真弥子
作家の宮崎学さんにやくざとペットとの関係を交えてお聞きしました。
宮崎学オフィシャルサイト

 宮崎学さんといえば、”グリコ森永事件”というイメージなんですが、今でもその話題になることをどう思われますか。
 この事件のおかげで作家になれたと思うので、この話題が出ることに何ら反感、違和感はありません。
もともと警察に対しては、好感は持っていませんでしたから、この事件のように警察が一敗地にまみれたことにはざまーみろという気持ちです。まぁ言わば私の原点とでも言うものです。

この画像の権利は宮崎学サイトに帰属します。
(転載不可)

 イメージではやくざの作家という感じですが、やくざをやったことは?
 ヤクザは盃(儀式)をしてヤクザとなります。私は盃をしたことはありません。これが形式です。しかし、ヤクザの精神は、私にとってはわかりやすい精神ではあります。
そこで私は現在の自分のことを、アウトロー作家ではなく、作家的アウトローだと思っています。

 権力の犬とたたかっておられますが、特に警察には厳しいですね。いつごろから犬を飼われていますか。
 生まれた時から家にはペットがいました。ペットの中でも、犬と猫が好きです。どちらも、ある期間生活を共にしていると、感情の交流があるかのように思えることがあります。
若い頃、会社の経営がうまくいかなくて、明日の資金繰りに悩んでいたとき、その時飼っていた犬が、ソーっと手を私のヒザにあてがったことがあります。励ましてくれたように思えました。エサをくれ、散歩に連れていけということだったのかもしれませんが、そのペットを飼っている人間のその時々の精神の状況では、ある意味では大いなる「癒し」となります。

 ヤクザにはドーベルマンとか大きな犬が似合います。的場浩司主演の「突破者太陽傳」はヤクザでも堅気でもない突破者宮崎さんをコミカルに描いていて面白いですが。
 ドーベルマンは嫌いです。それは冗談ですが、ヤクザも最近では結構座敷犬を飼っている人が多いです。

 ペットの”癒し効果”とよくいわれますが、やくざにもペットとは切り離せない関係があるんでしょうか。
 市民よりも厳しい日常の中を生きざるを得ない、ヤクザはペットを飼っている人が多いように見受けます。ペットは裏切らないからねえ。動物園と言われるくらい、ワニから今流行っているヘビとかいろいろ飼っていたヤクザの親分もいました。個人情報には法律以上にヤクザは敏感だから、私からはあまり話せないのは残念だけど。

 今、どんなことが面白いですか。
 人の心のうつろいを見ることが面白いと思います。とくに、「文化人」と呼ばれる人が権力にスリ寄ってゆく姿を見るのは実にたのしいかぎりです。強者にスリ寄ることを生業とする「文化」人が多くなればなるほど、この国に踏み止まる気になります。年頭に「文豪生活に戻る」と宣言したが、首を突っ込みたくなる面白いことが多い。『愚者から愚民へ』は東京新聞で連載していた「本音のコラム」をまとめたものだが、この国への思いいれなどないから、この国を捨ててもいいとも思ったが、日本に踏みとどまり、圧勝した小泉との最終戦争をやってみたくなった。その手はじめにやるのが今度のサイトだ。私のことだから、いつ命がなくなるともわからん、どうなるかわからんがやってみたいのが今回の企画です。
宮崎学さんの主な著書
           2005 Sora&Monet. All Rights Reserved.